貫通防止フィルムは、窓ガラスへの破壊行為に耐えて、侵入に時間をかけさせます。
また、防犯ブザーや補助錠などを取り付ける事により、互いに相乗効果を発揮し、侵入を諦めさせる効果がより期待できます。
常にに狙われやすい窓ガラスを強化して、侵入者に大きなリスクを負わせる為、侵入犯罪を防ぐアイテムとしては非常に効果的です。
また、近年では、台風や竜巻などの突風による飛来物対策にも用いられるケースも見られるようになりました。
基本構造は飛散防止フィルムと同じですが、PETフィルムを多層構造にする事により、優れた耐久力を発揮させています。
フィルムの厚みと耐久力はほぼ比例していますが、貼り付けるガラスの厚みにも左右されます。
一般的な3mmガラスに極厚のフィルムを貼っても強度はさほど向上しません。ガラスの厚みとフィルム厚みのバランスが大切です。
飛散防止フィルムと同じく、JISA5759に基づく様々な試験を実施する事によって、製品の検証を行っています。
右の図は、ガラスを鋭利な道具を用いて破壊する方法のひとつ「三角割り(三角切り)」に対する簡易実験の様子です。
ガラスのみの場合は、開始からわずか6秒。大きな音も立てずに窓を開ける事ができました。
対して、フィルムが貼付されているガラスは、ヒビが入るものの、ガラスが脱落しないため、手を差し込んで開錠する事が困難です。
結果、5分程経っても窓ガラスを開ける事ができませんでした。
また、ハンマーやバットなどで殴打しても、ガラスを簡単に破壊する事は難しい為、侵入者を焦心させ、犯行を諦めさせる事が期待できます。
防犯だけではなく、地震や台風といった自然災害時にも活躍します。(図は、瓦の落下に耐えたフィルム施工後のガラス)