断熱・遮熱機能は、昨今の省エネという観点から、急激に注目を集めています。
断熱・遮熱フィルムは、太陽の日射しが強い時期に日射熱を反射して遮熱効果を発揮します。
また、寒い時期は暖房の赤外線を室内側に反射したり、フィルム自体に熱を伝わりにくくする加工を施す事で、断熱効果を得ています。(製品によって異なります)
冷暖房機具を補助する働きが期待できるので、快適な空間造りが省エネにも繋がります。
断熱・遮熱フィルムの大きな特徴は、省エネへ貢献できる機能です。
太陽からの放射熱は主に赤外線(約52%)と可視光線(約42%)です。これらを効率良く反射・吸収して、室内への熱の侵入を防ぎ、冷房の効果を高めます。
可視光線は、明暗にも影響を及ぼすので、大量にカットすると屋内が暗くなるなどの原因にもなりますが、その分遮熱効率はアップします。
また、寒い時期には暖房器具から発生した赤外線を屋内へと反射して、外へ逃げる熱量を軽減する効果がありますが、外からの日照も遮断してしまいます。
中には、フィルム自体の熱貫流率を低く(熱を伝わりにくく)する事で、断熱効率を高めている商品もあります。
断熱・遮熱フィルムは、遮熱効率や可視光線透過などのバランスを考えながら、商品を選ぶと良いでしょう。
可視光線をカットすると遮熱効果が高まる代わりに暗くなる。
(貼付イメージ)
断熱・遮熱フィルムには、「スパッタリング」や「蒸着」といったもので、金属の薄膜を形成させたフィルム層があり、この層が日射熱を反射させて断熱・遮熱の効果を生み出します。
特にスパッタリングを用いたフィルムは、金属に高電圧をかけてイオン化し、均一で強固な薄膜を形成させるので、効率良く熱線を反射できます。
スパッタリングの技術は、半導体・液晶・プラズマディスプレイ・光ディスク用の薄膜を製造する手法でも知られています。